仮にひとつぐらいメディアが死んだとしても

起きてテレビをつけたらフジテレビVSライブドアを扱っていた。
TBSの「サンデー・ジャポン」である。
寝起きでぼんやりしてたのでチャンネル変えずにしばらくボーっとしていたのだけど、そこでのパネラーのトークの内容が余りにひどかった。一人くらいまともな、というか生産的なことを言うのがいるだろうと思って見てたのだけど結局そんなこともなく、次のコーナーに行ったのでいいとも増刊号に切り替えた。日曜の朝の環境音楽である。
サンデー・ジャポン」がどんなだったかというと。
ばりばりタカ派かつ現状維持派デーブ・スペクターの未来を見る目のトンチンカン具合はただ失笑すればいいし、自民党議員平沢なんとかの「ライブドアが法の抜け穴を使ったのはある意味よかった。だから私たちは法改正を急いでいるんです」という、これもちっちゃく点数稼ぎ的な行動・発言もまた呆れた目で見ていればいいのだろうけど、テリー伊藤あたりまでが「ニッポン放送ってところは日本で始めて24時間のチャリティー放送やったりしてて、社員が熱い、熱いところなんですよ」なんてことをライブドア批判の文脈でしゃべってしまうというのは、もう末期的だと思う。
そのテリー伊藤の発言っていうのはその前までしゃべっていたジャーナリスト蔦信彦の、「ライブドア堀江氏のメディアに対する考え方には哲学やあるべき姿が欠けていて、そこが私の考えとは大きく違って受け入れられない」みたいな文脈を受けているんだけど、ぼくとしてはその蔦の考え方・態度の射程の狭さこそが問題だと思う。
だいたい、モラルとか倫理とか言い出すのはいつも既得権益をもっているほうなのだけれど、今回の件もまんまだと思う。これだけの騒動になっているのだからTV局も「これからの自分たちの未来」についてちょっとは語ればいいと思うのだけど、そんな話はまったく出てこない(みたいだ)。記者クラブや広告形態に代表されるように、自分たちだけ集まって寡占状態を作り出して、で給料・報酬は高い。というか、高い給料維持する「ために」そうしているのかもしれないけど、自分たちだけで回るシステムなんていいかげん壊れてほしい*1
というか、仮にひとつぐらいマスメディアが死んだとしても知ったことか、って感じがする、正直。
「熱くて優秀なやつ」だったらほかの企業がいくらでも採用するに決まっている。ライブドアが「ちゃんとしたメディア」にならなくても*2オルタナティブ*3に溢れている現在ではそれがなにかしらファシズムみたいなものを生み出すわけはないのだから。
要するに、ぼくがライブドアに期待することは「がんばって壊すこと」、それだけである。
それにしても、爆笑問題はなんでこの番組やり続けてるんだろ。


*1:ついでに書いておくけど、最近ではスキャンダル系の話題まで自給自足、でそれを見せられている視聴者ってヤツはいったいなんなのだろう。遠回しでおちょくられているんだろうか。それとも、、、まあいいや

*2:だいたい、問題のあるメディア運営をするとぼくは確信しているわけだけど

*3:カッコつきだけど