昨日の今日でまたという感じなのだけれど、サッカーアジアカップでの中国観衆の一連のブーイングに関して、こんなニュースがあった。

 河村文部科学相閣議後の記者会見で、「スポーツに政治的なものを持ち込まない大原則について、中国政府も十分対応してほしい。2008年に北京五輪を控えており、中国政府も考えていると思う」と指摘した。
 自民党の役員連絡会では、小島敏男副幹事長が「政府は抗議すべきだ」と口火を切ると、西川京子女性局長も「中国の反日教育の結果ではないか」と指摘した。岩永峯一副幹事長は「オリンピックがちゃんとできるのか」と懸念を表明した。安倍幹事長は近く、政府に適切な対応をするよう申し入れる考えだ。
(ソースは読売新聞:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040803-00000306-yom-pol

「スポーツに<政治的なもの>を持ち込むな」と「政治的な手段」で「政治家」が抗議するつもりなのだろうか(2段落目の自民党役員連絡会)。
ちょっと考えてみれば分かるように、これでは「意味内容と伝達手段とが相反している」ので、命題として成立していない。「列車内では痴漢をするな」と「痴漢をする」ことによって「痴漢」が主張しているのと同じである。そにはまるで意味などない。
だとすれば残る可能性は二つ。冗談か、パフォーマンスか、どちらかである。


あまりにくだらなすぎる。
その真っ只中で勝ち続けている日本の選手たちにも失礼な話だ。