費用対効果

どうも調子が悪く、日記すら書けない。
このかん見た映画は、『雲のむこう、約束の場所』と『オールド・ボーイ』、読んだ本は柴田錬三郎『江戸っ子侍』と大塚英志物語消滅論』。積読のボリュームは着実に増えている。せめて映画だけでもはやめに感想を書いておこう。でないと忘れる。
昨日、新宿駅で切符を買い足早に改札に向かっていると「すいません。財布落としてしまって。210円貸してくれませんか?」と女の人に声をかけられた。ぼくは本当に急いでいて、でもその声が本当に切羽詰っている感じだったので自分の財布を開くと小銭がない。しかたないので野口英世を一枚渡した。で、立ち去ろうとすると「あの、おつりは?」と訊かれたので、「急いでいるからいいよ」と手を上げて改札に向かって走った。目の片隅で深々と頭を下げる彼女が見えた。
まあ、彼女が本当に財布を落としたのかどうかは分からなかったりするけど、210円っていうのはなんかリアルだったし、それにその後の爽快感はちょっとひさしぶりだったので素直にいいことをしたと思っておく。
ちょっとカッコよかったし。
それにしても、今回の新札の流通速度は相当なものだと個人的には思っていて、いまぼくの財布のお札は(数は少ないが)すべて新札だったりする。
そういえば、いまだに数えるくらいしか二千円札にはお目にかかっていない。