読んだ本のメモ

金子勝、アンドリュー・デウィット、藤原帰一宮台真司『不安の正体!』(筑摩書房)。内容的にはそれほど目新しさはないけど分かりやすい内容なので、まあ「アメリカとか日本とか、政治とか経済とかいうんだったら、これくらいは読んでおいてそれから話し始めようぜ」的な、認識入門書みたいなものか。
この本は去年の対談を元にしているために、アメリカの自浄作用・スウィングバック(の可能性)についてたびたび論じられている。
けれど、実際はブッシュが再選したし、そしていままた、
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041116-00000027-kyodo-int
のニュースのように、パウエルが国務長官を辞めるというように、状況はますます悪化しているように見える*1。どうせならこのタイミングで再び、同じメンバーを集めて対談をして欲しいものだ。それほど話す内容は変わらないだろうけれど。


*1:チェイニーが軽く倒れたらしいが、そのレベルで喜んでしまえるくらいに、政治的に希望がない